評価の高い売れっ子アイドルは

初めてのサーキットでもグラマラスなプロだった！

注目新人RQ★35

スーパーGTイメージガール「angelic」

花木衣世☆百戦錬磨の女

PHOTO/TAKANORI YAZAWA

↑前にかがむと、こうなります！88cmボムボム yeahー!!!

2009年の新人の中で、他のコとは全く違うアプローチで、興味を持ったコがいる。スーパーGT イメージガール「angelic」の一員、花木衣世だ。彼女はサーキットでこそ新人扱いだが、グラビア界では、評価の高い売れっ子アイドル。グラマラスなプロポーションを武器に、DVDを6タイトルもリリース。グラビア誌の登場回数は数え切れず、テレビも深夜番組でレギュラーを務めている。そんな八面六臂の活躍を裏付けるかのように、アメブロのグラビアアイドルランキングでも、上位をキープ。そんじょそこらのベテランRQよりも、はるかに経験豊富なのだ。

しかし、レースとなると話は別。なぜなら、サーキットはリアルな現場。映像の中で評価を得られたコが、必ずしも支持されるとは限らないからだ。まして、ギャルオンやスターティンググリッドなど、人前に出る際の武器はコスチュームを纏った立ち姿のみ。長身でスレンダーなコに圧倒的な分があり、彼女のような、グラマラスな体型のコが映えるとは限らない。まして、2009年度のイメージガールはスレンダーなコばかり。ユニット内の位置付けも微妙だ。「本当に大丈夫なのか……？」矢沢は当初、不安を抱かずにはいられなかった。

開幕戦の岡山国際サーキットで、売れっ子グラビアアイドルの花木衣世を、初めて生で見たときのファーストインプレッションは、イメージしていたよりも幾分派手。髪の色が明るく、目もたれている印象だった。プロポーションは予想通り、わがままなグラマラスボディ。ビキニ姿で現れたなら、思わず腕まくりしていたことだろう。しかし、レース用のコスチュームは、残酷なまでに彼女の“売り”を覆い隠していた。スレンダーな他の3人は、しっかり着こなしているが、彼女だけは着せられている感が否めない。「やはり厳しかったか……」。立ち姿を写真でどうやって成立させるか、半分困りながらカメラを構えたのだ。すると!?……

PHOTO/TAKANORI YAZAWA

↑上に伸びると、こうなります！別人28号 yeahー！ 矢沢もぎゃふん。

ファインダー越しに捉えた彼女は別人だった。なにげなく脚を交差させ、細く見せている。更に手を頭の上に持って行き、身長を稼ぎながら、体重を片方にかけ、腰にクビレを作った。「美しい……」これがグラビア百戦錬磨の技なのか!?……矢沢は思わず唸った。およそ成立しないと思われた立ち姿に、見とれてしまったのだ。その後、何枚かシャッターを切りながら、あることに感心し始めた。彼女は全身を撮られている際、絶対に前かがみのポーズを取らないのだ。

とかく胸元に自信のあるコは、衣装や構図に関係なく、当たり前のように前かがみになる。谷間を強調したい気持ちは分かるが、これは全くの逆効果。全身ショットではかがんだ分、顔が大きく見えてしまい、プロポーションが悪く見えてしまうのだ。まして、キャンギャルのコスチュームを着ている際は持ってのほか。自ら顔で、肝心のロゴマークを隠してしまうことさえある。

花木衣世は数々の経験から、そういったことを踏まえていたのであろう。全身ショットでは、伸び上がるように。そして、カメラが寄った際、ようやく、初めて真骨頂である谷間を強調する。それでいてロゴマークは決して隠さない。自らの長所と短所をしっかりと見極め、カメラワークに順応する姿に、舌を巻かずにはいられなかった。花木衣世、おそるべし！彼女の底力は、場所を選ばなかった。

さて、4月から9ヶ月間、35人の新人RQを紹介してきた矢沢のコラムも、今シーズンは今回で打ち止めとなる。3月の開幕シーズンまでしばしのお別れ。See you next season!!!!!